親と子のパソコン教育実験室
 
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パソコンケースの中に
   広がる”街”

パソコンを作ってみたい
  と言い出した

「難しいか簡単か」より
  「面白いかどうか」が大切

パソコン検定への挑戦

一石多鳥の子供による
  パソコン自作

自作によるリスクも
  教育と考えればメリット

子供たちのキャパシティ

 

それ以降、パソコンに対するタイチの意識は大きく変化していきました。それまではゲームをただ繰り返すだけだったのに、ハードウェアの性能やOS(Windows)、そしてインターネットにも興味を示すようになったのです。

私がインターネット上からフリー(無料)のゲームソフトをダウンロードしたりするのを見よう見まねで覚えて、いつの間にか自分で新しいゲームをインストールするようになっていました。

タイチが4年生になったばかりの春(2001年5月)、突然、自分でパソコンを作ってみたいと言い出しました。当時、パソコンを自作するというのは、大人でもあまりいなかったけれど、組み立て自体はプラモデルとあまり変らない感じだし、とにかく本人がやりたいというなら、まあやらせてみようと思いました。

そこでパソコン自作の条件として、「自分のホームページを立ち上げること」という条件を出しました。親としては、ゲームよりもワープロソフトやキーボードの打ち方等を覚えて欲しいという思いがあったのと、子供の教育にとってホームページはとても面白い効果があると考えていたからです。

ホームページを立ち上げ、運営するためには、企画力、文章力、デザイン力、表現力、コミュニケーション能力、そしてもちろんパソコン技術など、総合的な力が要求されます。場合によっては、語学力や、映像、音楽に対する知識も必要になってきます。

夏休み中には自作したいと考えたタイチは、さっそく6月初めごろからホームページ制作にとりかかり、約1ヶ月で一応の形を整え、無料サイト(Geocities)を利用して、7月初めには公開に踏み切りました。
それからは、毎日のように雑誌やパーツ関係のWEBサイトでハードウェアの知識を仕入れ、自分が作ることになるパソコンの構成を練っていきました。

自作にあたって、ハードウェアの予算を5万円としていました。これはかなり厳しい金額だったと思います。しかしタイチは、何とか5万円に抑えるために、いろんなパーツの安売り相場を、「価格ドットコム」などで調べまくりました。
どんなパーツがいいのか、パーツ同士の相性はどうかなども、本やインターネットで夜中まで調べていました。その過程でインターネット技術がかなり上達したように思います。

価格や品名などのリストはEXCELでまとめていました。それまでは、EXCELやWORDを教えても、さっぱり興味を示さなかったのに、このときは、いつの間にか自分で使い方を覚えて、「これ、便利だね」といいながら、あれこれ予算を遣り繰っていました。

結局、7月下旬、小学4年の夏休みに入ってすぐ、タイチは自分でパーツを選び、買い物、組み立てから、FDISK*によるパーティション作成、BIOS*の設定と更新、OSのインストールまで、市販のガイドブックを頼りにすべて自分の力でやってしまいました。

当時はWindows98の頃だったから、そうしたことはいまよりもずっと面倒でした。ハードウェア付属のドライバ*が古い場合は、メーカーサイトから最新のものをダウンロードして更新するという、それなりに高度なことも自分で考えてやっていました。

Text:DigiPaPa

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