親と子のパソコン教育実験室
 
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パソコンケースの中に
   広がる”街”

パソコンを作ってみたい
  と言い出した

「難しいか簡単か」より
  「面白いかどうか」が大切

パソコン検定への挑戦

一石多鳥の子供による
  パソコン自作

自作によるリスクも
  教育と考えればメリット

子供たちのキャパシティ

 

最近はパソコン自作が静かなブームになっているようで、「誰でもカンタン!」的な本をあちこちで見かけます。確かにうまくいけば(何も問題なければ、そして特別変わったものを作るのでなければ、さらに予め選ばれたパーツで作るのならば)、パソコンはわりとカンタンに出来てしまいます。

そうはいっても、現実はパーツ同士の相性が悪かったり(業界用語で"相性問題"という)、パーツに初期不良があったり、作り方を間違えたりと、スムーズに行かないケースも少なくありません。
そんなときは、メーカー製パソコンと違ってシステム全体の保証がない自作パソコンの場合は、なんとかして自力で解決しなければなりません。単純に「普通に動くパソコンが欲しいだけ」であれば、自作するよりもメーカー製を購入するほうが何かとメリットは大きいでしょう。
しかし実際に子供にパソコンを作らせてみて感じたことは、逆に「トラブル大歓迎」ということでした。

これまでタイチは8台のパソコンを自作したけれど、その間、相性問題から初期不良など、たくさんのトラブルに出合ってきました。
そしてその一つひとつを、メーカーや自作に詳しい個人サイトを調べたり、サポートに電話したりしながら、ほとんど自分の力で解決してきました。そうしたことは、結果的に最高のITの実践教育になっていたように思います。

教育といっても、何かを特別に教えたというわけではなく、むしろ、「何もしなかった」といったほうがいいかもしれません。親は、ただキッカケと、数万円の製作費を与えただけでした。BIOSの設定やドライバのインストールで失敗しそうなときも、あえて黙ってみていました。失敗すれば、それを修復することを実践的に学ぶことができると思ったからです。

パソコンの場合、初期不良を別にすればハード的に壊れることはめったにありません。Windowsが起動しなくなるなどといったソフトウェアの問題であれば、経済的な損失はまず考えなくていいでしょう。
最悪の場合でも、もう一度インストールし直せば元の状態に戻せるからです。最初の自作マシンのときタイチは、OSのインストールを、失敗と実験を兼ねて10回以上も繰り返し経験しています。その結果、どこまでやればシステムが壊れるのかということを、実感的に把握することができたようです。

仮にハード的に壊れたとしても、そのパーツだけを交換すれば元通り動くようになります。自分で作ったパソコンだから、ソフト、ハードいずれが壊れても、自分で治すことができるのです。「子供の教育」と考えれば、うまく動かないことも、システム全体の保証がないことも、壊れることも、むしろメリットであるとさえいえなくもありません。

Text:DigiPaPa

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